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マスゴミなんて呼ばないで!【おかしなスポーツ新聞事情】

スポーツ新聞記者が紙面に載らない裏話を書き綴ります

やはりマスコミはマスゴミなのか・・・千葉・女児殺害取材記者の愚行から思うこと

こんにちわ。

 

ここまでスポーツ新聞記者として、私たちの業界のことを数回書いてきたのですが、とても残念な出来事が起こりました。

 

千葉県我孫子市で起こったベトナム国籍の女児殺害事件の取材記者が、周辺取材を行おうとした方に取材を断られて、その家の外壁を蹴る・・・といった動画が、ネット上で公開されました。

 

こういうことがあるから・・・マスゴミなんて呼ばれるんです。

 

本当に腹が立ちます。

 

私はスポーツの記者ですが、事件記者の苛烈さはよく噂で耳にします。

 

事件が起これば、その被害者(または加害者)の顔写真を集めるために、同級生や関係各所に卒業アルバムをお借りしにいく、という作業があります。報道の世界では、当たり前と呼ばれるような作業です。みなさんがテレビや新聞で目にする被害者の写真などは、そうやって記者が集めて回っています。

 

また被害者家族への取材でも、心の傷がむき出しの関係者たちに根掘り葉掘り聞き回ることが本当に必要なのだろうか? と、ほとんど全員の記者が疑問に思っているはずです。

 

現場の記者も、心をすり減らしています。

 

正直、報道の自由や権利を振りかざし、当然私たちには取材する権利があるんだ!!!

 

なんて言う記者はごくわずかです。

 

 

かばうわけではないですが、今回、取材を断られて壁を蹴った記者も、おそらく誰も見ていないと思ったのでしょう。

 

それでも、こういった愚行が、マスコミへの信頼を失墜させていくことは間違いありません。。。

 

このブログのタイトルは、マスゴミなんて呼ばないで、という願いを込めたものです。

 

でもこういった出来事が起こるたびに、そう呼ばれても仕方がないのかな、と悲しくなります。

 

報道に関わる人間として、このような行動は決して行わないと心に誓います。

 

 

 

気になるスポーツ新聞社のお給料は???

こんにちは。

 

ここではスポーツ新聞のお給料事情を赤裸々につづっていきたいと思います。

 

「やっぱり、マスコミ関係はお給料いいんでしょ??」

 

なんてあちこちでよく言われるのですが・・・

 

 

そんなことないっす!!!

 

テレビ業界や、同じ新聞社でも朝日や読売、日経なんかは、30代で1000万円超え!! みたいな話は聞きますが、スポーツ新聞ははっきり言って、みなさんが思っているほどじゃないと思います・・・。もちろん平均からみれば、高いほうであることは間違いないのですが、知名度や仕事のハードさから考えれば、決して高すぎるということはなんじゃないかなと思います。

 

スポーツ新聞も、10年ほど前までは30代半ばでボーナスは100万円越え、経費もふんだんに使えて、といった時代でした。でもご存じの通り、スマホ等の出現による紙離れ甚だしい時代ですので、今はそんなことはまったくありません!!!

 

ここからは少し具体的に書いていきますが、あくまで私の知っている範囲(全員にお給料を聞きまくれるわけではないので・・・)の情報だとご理解ください。

 

スポーツ紙の中で最も給料がいいのは

 

スポーツニッポントーチュウ!!!

 

です!!

 

家族の数にもよりますが、30代半の記者で800万程度といったところです。デスクと呼ばれる管理職(記者の原稿を社内で直したり、紙面の構成を考えたりする)になれば、1000万円にかなり近づく・・・なんて噂もあります。

 

この2社が給料的にみれば、スポーツ紙の中でトップランクだと思います。

 

次が

 

日刊スポーツ!!!

ここはスポニチより、ややダウンといったところでしょうか。しかしニッカンは地域格差が大きく、東京本社はかなり高水準の給料ですが、大阪や九州など他の地域ではかなり値崩れが起こっています。。。東京なら30代で700万くらい、そのほか地域ではマイナス100万円ほどという噂を耳にします。

 

ここから

次が報知、デイリーと続きます。(30代で600万ほど)

 

そして栄えある最下位は・・・

 

〇ンスポ!!!(モラル的に実名は控えさせていただきます)

 

その理由は、やはり契約社員の多さです。ボーナスなしで年俸500万円台がいいところ。。。20代の若手記者はもっと安く、10万円台で馬車馬のように働かされるといった噂も耳にしますね。

 

銀行やIT系なんかと比較すれば、まったく太刀打ちできません。

 

それでもスポーツ報道に関わりたい!!と高い志と夢を持って、新聞記者を目指す人はいます。

 

金じゃないんです!!!

 

みなさん、ぜひお待ちしています!!!笑

コネ入社はあるの???  各スポーツ紙の採用事情

今回はスポーツ各紙の採用傾向をひもといてみたいと思います。

 

まずはスポニチ。なぜか高学歴。東大、京大出身者がごろごろといます。

 

あと大学体育会の出身者、コネ入社も多いイメージもあります。

 

ニッカン報知はよく言えばオーソドックス、悪く言えば無難な印象ですね。特に学歴にこだわっている印象はないのですが、早慶など学力が高ければなおよし、といった感じでしょうか。幅広く様々な人材を採用しているといった感じです。

 

デイリートーチュウ(中スポ)はやはり地域色がやや強く、デイリーなら関西と広島出身者(デイリーは実は広島版にもかなり力を入れているので)が多数ですね。トーチュウは東海地方の出身者が多いです。こちらも学歴にはそこまで大きくこだわってはおらず、特徴のある(くせのあるという言い方もできますが・・・)学生を狙っているのではないでしょうか。

 

独自路線を突き進んでいるのはサンスポですね。学歴にまったくこだわらず、アルバイトや契約社員から正社員になる、というパターンが多いです。そんな中には専門学校卒、という人もいるといるそうです(これはかなり珍しいパターンですね)。もちろん入社試験で入ってくる人もいるのですが、サンケイグループで採用するので、サンスポに配属されるか、一般紙の産経新聞、夕刊紙の夕刊フジとどの媒体に配属されるかは自分では決められません。よって、産経新聞で固い取材を行っていた人が、翌年には夕刊フジでゴシップ的なネタを追いかける、なんてことも、たまにはあります。

 

 といった感じで採用の傾向にも、各紙違いがあるんですね。

 

そして補足といいますが、スポニチはコネ入社が多い・・・と書きましたが、マスコミの世界(これはどこの業界でも同じかもしれませんが)には、確実にコネ社員が存在します。テレビ業界は高橋真麻さん(高橋英樹さんの娘さん、アナウンサー)など、おおっぴらにやっていますが、新聞業界でも確実に存在します。さすがに名前を出すことは避けますが、某プロ野球選手の関係者、なんて人もちらほらといます。

 

でも逆にそんな人のほうが、仕事ができたりするんですよね・・・。新聞記者にとって、人脈というのは何より重要です。すべての記者が、必死に人脈作りにいそしむところを、コネ社員はパパの一声で・・・なんてこともありますので(苦笑)。こればかりはうらやましい限りです。

 

 

次回は気になるお給料事情について、書いてみたいと思います。

 

 

就職活動でスポーツ新聞社に受かる人ってどんな人??

さまざまなスポーツの現場で、最前線で取材を行うスポーツ新聞記者。紙媒体が衰退の一途をたどっている現状で、以前ほどの人気はなくなってはきているものの、やはりスポーツが好きな学生にとっては、魅力的な職業なのではないでしょうか。これは私にとっては、希望的観測ではありますが・・・

 

 

今回は近年の傾向から、どんな人が新聞記者に受かりやすいか、といった分析を行ってみたいと思います。

 

通常スポーツ新聞の試験は、筆記試験→面接(2、3回)と言った一般企業と大差のない方式で行われています。よって一般常識の勉強に加え、新聞を読むという基本的なことをやっていれば、筆記はパスできる可能性が高いでしょう。

 

これは私の感じる傾向ではありますが・・・若手の大学レベルは年々低下しているような気がしますね。かつては早慶、時には東大なんて記者もちらほらといました。今でも早慶や国立大出身の記者が多いことも事実ですが、最近はトップクラスの大学卒の志望者は減少傾向にありますね。だから一流大学卒じゃなくても、十分にチャンスがある時代にはなっています。朝日、読売など一般紙はまだまだ学力ハードルが高いようですが・・・

 

さらに学力が高いから、すぐれた記者になるというわけでもありません・・・特にスポーツ新聞記者は、選手や関係者などと仲良くなって、特ダネを取ってくることが求められる仕事なので、高いコミュニケーション能力が求められる点などは、営業の仕事と重なる部分が多いかもしれません。最低限の文章力は必要ですけど、そんなものは入社してからでも十分鍛えられるので、特に学生時代に書く練習をしていたほうがいい、というわけでもないと思います。

 

逆に面接官の中には元記者がたくさんいますので「僕、原稿に自信あります!!」なんて素人の大学生が面接でアピールすれば、あまりいい心証は与えないかもしれません。

 

近年の新入社員は定番の野球部など体育会出身者(これは以前から多いですが)、大学の新聞部出身者(やっぱり先輩がいるからなのか・・・)に加え、変わった経歴、元芸人や、世界中を放ろうしてきた経験を持つ人、加えて他企業での経験を持つ第2新卒が増えてきています。

 

特徴的な経歴を持つ人は、そこを前面に出してアピールし「自分はおもしろい人間です!」とアピールすることが合格への近道です。やっぱり面白い人間が書く原稿は、面白いというのは定説なので。

 

そういった経験がない人におすすめなのは、ソーシャルメディアへの強さをアピールすることです。新聞社のお偉方は、まだまだ頭が固い古い人ばかり。それでも近年は紙だけではなくネット上での報道が多くなっていますので、自分たちのわからない領域に強い人間は求める傾向にあります。

 

次の回では、各スポーツ紙の採用の特色なんかも探ってみたいと思います。

世界一記者が多い球団は阪神タイガース?? ちょっとおかしな関西スポーツ紙事情

第2回はちょっとおかしな関西のスポーツ紙事情をお伝えしますね。

関西のスポーツ新聞でもっとも大きく扱われるスポーツと言えば・・・そうです、阪神タイガースです。

 

スポーツ新聞は、実は東京発行のもの、関西発行のものと同じ社でも内容が違います。その日のトップニュースを1面とよばれる最も前面のページに載せるのですが、関西で最も多く1面をかざるのは阪神タイガースです。

 

 神戸新聞を母体に持ち、兵庫県に本社があるデイリースポーツは言わずとしれたタイガース新聞ですね。よくワイドショーでも、他のスポーツ紙が話題の芸能ニュースなどを1面で取り上げている日でも、ぶれずに阪神の1面を貫くことで話題になっています。

 

 またサンスポ、ニッカン、スポニチの3社は、関西版でのみ阪神を大幅に扱います。だから東京での紙面と、大阪での紙面がまったく違うものになりますね。

 

 ラストの報知は、こちらは巨人の親元でもある読売新聞の系列会社ですから、関西でも迷いなく巨人一面が多いです。

 

 関西では報知を除いた各社が、阪神担当に最も多い記者の数を置いています。その人数は年によっても変動しますが、虎番と言われるその数はデイリー、サンスポ、ニッカン、スポニチは各社7~10人ほど。報知でさえも2~4人ほどもいるようです。次に多いのは巨人番で、報知が6~8人ほど、他各社は2~3人です。他

競技は基本的に各社サッカー担当は各チームひとり、相撲担当が2、3人、ゴルフ担当が2、3人、五輪系スポーツの担当が3,4人(五輪前には増える傾向があります)、といったところでしょうか。

 

 ざっと計算してみると、最大で44人の記者が毎日阪神タイガースを追いかけていることになります。ここにテレビの取材陣も加わると総勢100名以上に・・・これはメジャーでの取材経験もある記者が「ヤンキースより多い。おそらく世界一では・・・」と驚いたと言います。

 

 関東と関西でがらりと違うスポーツ紙事情、これにまつわる話は色々とあります。もっとも人数が多く、競争も激しい虎番におけるおかしなエピソードは数々ありますので、また違う機会にでも書きたいと思います。

 

 次回はスポーツ新聞の就職活動、採用試験などについて書きますね。

スポーツ新聞はつぶれてしまうのか!!!

初めまして!

私は某スポーツ新聞社で記者をしております、MARUと申します。

 

昨今インターネットメディアが主流となり、紙離れが叫ばれる昨今、これからスポーツ新聞はどうなってしまうのでしょうか。スポーツ新聞の発行部数は、年々減少の一途をたどり、私たちのお給料も一向に上がりません(涙)。10年後には、もしかしたらなくなってしまっているのかもしれません。。。

 

 とはいえ、私も一生懸命、面白い記事を書いてスポーツ新聞を盛り上げようとしている記者のひとりです。ここでは私の経験を元に、日頃スポーツ新聞記者がどうやって取材し、記事を書いているのか、といった仕事紹介や、ここがヘンだよ、スポーツ新聞といった奇天烈な裏話などをつづっていければと思います。

 

またこれから記者を目指す人のために、採用試験やどんな学生が合格しているか、といったお話ものせていければと思っています。さらにスポーツ新聞愛読者の方々に楽しんでいただけるブログにできれば、と思いますので、よろしくお願いします!!!

 

 

 

 まず、スポーツ新聞社ってどんなもの? というところからご案内しますね。

 スポーツ新聞には、日刊スポーツ(ニッカン)、スポーツニッポンスポニチ)、スポーツ報知(報知)、サンケイスポーツ(サンスポ)、デイリースポーツ(デイリー)、東京中日スポーツトーチュウ)があります。

 これらを指して、関東ではスポーツ6紙と呼びます。ちなみに関西では東京中日が販売されていませんので、スポーツ5紙と呼びます。加えて名古屋には中日スポーツ(中スポ)、福岡には西日本スポーツ西スポ)、北海道には道新スポーツ(道新)といった地方に軸足を置いたスポーツ新聞もあります。東京スポーツ東スポ)や夕刊フジも同じようにスポーツ紙と思っている方もいらっしゃると思いますが、それらは夕刊紙と呼ばれて夕方にキヨスクに並ぶジャンルで、朝に発行されるスポーツ紙とは厳密には違います。

 

 各スポーツ紙には特徴があって、さらに関東と関西でまったくカラーが違ったりします。まずわかりやすいところで言えば、プロ野球球団との関わりがある新聞社ですね。報知は読売系なので、やはり読売ジャイアンツの記事量では圧倒的です。さらにトーチュウと中スポは関東と名古屋で呼び名が違いますが実は同じ会社で、こちらは中日ドラゴンズ情報ではナンバーワンです。

 

 スポーツ紙は朝日、読売などの一般紙の子会社のようなもの(正確に言えば、別会社なのですが)なので、朝日→ニッカン、読売→報知、毎日→スポニチ、産経→サンスポ、神戸新聞→デイリー、東京新聞トーチュウといった形)ですね。

 ですから、朝日新聞が巨人軍の裏金問題を報じてもめていたときなんかは、報知では読売新聞とともに、思いっきり巨人擁護の記事が載ります(苦笑)。それでもジャーナリストか!!! というご批判はごもっとも。しかし自社の親玉のことを、悪く言うわけにもいかないといった事情も、ご理解いただけるのでは、と思います。

 

 第2回では、ちょっとおかしな関西スポーツ紙事情について、書きたいと思います。